そしてお決まりの様に、同じ図書室内にいた女子生徒がヒソヒソ話し出した。


「見た?今の明智君、カワイかったよねぇーー」


「うん!なんか子犬みたいだった!」


「いいなぁ、榊野さんと多富さんと長谷水さんは明智君と一緒に勉強出来て!!」


「そういやあ桃妃って隼斗とどこまでいったんだろ?」


グシャッ!


最後の言葉が弾丸並みのスピードで私の頭を貫き、思考停止。


消しゴムで間違えた文字を消していたノートは、手元が狂ってシワクチャになってしまった。


ど、どこまでいった……!?


「どうもなってないわぁ!!」