カワイイ。
こんなセリフ、男でもキュンとくる。
だけど…だけどさ??
バカにも程があるだろう!
キャミソールに目隠しって……今どきAVでもねぇぞ!
しかもウケる。
この格好でヨロヨロしながら廊下を伝ってここまで来たのかと思うと、想像しただけでウケる。
カッ飛んでんな~、コイツ。
大真面目なんだもんな、コレで。
おどおどと自信なさげにキャミソールに目隠しのまんま、突っ立ってる俺のカワイイ悪魔。
――バカだなぁ、コイツ
謎の思考に
謎の行動のキャミソールオンナ。
たまらなくなって思わず
「ぶはっ!」
と吹き出すと
「キョウちゃん……??」
目の前のM女は不安そうに首をかしげる。
おいおい美織。面白すぎだろう。
天然だと気付いてはいたけど、ココまでだとは思わなかった。
こうなってくると
コイツの存在自体がウケる。
なんでそうなった??
なんでネクタイで目隠しするっていう結論に至ったんだ??
ウケる。
ネクタイを握りしめながらやる気になってる美織を想像しただけで爆笑しそうだ。
こらえきれずにブククっと笑いながら
「あー、悪ぃ悪ぃ。
ちょっとツボにハマった…。」
「…え?ツボ??」
「おー。
美織のその格好にウケた。」
素直にそう伝えると
「え!?え!?なんで!?」
目の前の天然女はキョトンとしながら、驚きの声を上げ始める。


