雨が見ていた~Painful love~



高まる性欲
高まる煩悩
そして全く落ち着きを見せない、俺のムスコサン。



「しゃーねぇ……。
一発抜いとくか……。」



今日は美織といられる最後の日だし、余計なケンカはしたくねぇ。




ハァーとため息を吐きながら
ジーンズのチャックを落として、ボクサーパンツも落として、半ケツ状態になったまま右手でムスコサンを握りしめた、その瞬間。



「キョウちゃん……??」



「うぎゃーっ!
み、み、み、み、美織っ?!」




リビングの扉ががチャリと開いて、諸悪の根源・桐谷美織が俺に声をかけてきた。





――や、やべぇっ!!


さっきまではエロい雰囲気だったから許されてたけど!!



この…この一人エッチ寸前の状況を惚れてる女に見られて平気なほど、俺の神経は図太くねぇぞーーーっ!!!!





焦りながらパンツとジーンズをまくり上げて


「な、な、な、なんだよっ!!
急に声かけんじゃねーよっ!!!」


恥ずかしさを隠すように
プイッとそっぽを向いて、わざと怒った声を出して美織を一喝すると


「さっきは…ごめんね?
私…急に怖くなっちゃって……。」


美織は小さな声で、申し訳なさそうに、こんな言葉を口にする。




――おちつけー!
おちつけ、俺~!!
落ち着け、ムスコ~!!



必死に心の中で念じながら


「怖いってなんだよっ!!
い、意味わかんねぇっつーのっ!!!」


わけもわからずパニックになりながら、アイツの顔なんて一度も見ずに、ただひたすらに下半身を整えていると



「恥ずかしかったの。
オトコの人の表情するキョウちゃんも、オンナの人の反応する自分自身も……。」



美織はまた
こんなカチンとくる一言を口にし始める。