完全にイラつき始めて
付き合う前みたいに、冷たい瞳をし始めたキョウちゃん。
わかってる。
そうさせてるのは私で、私が我慢すればイイコトなんだってわかってる。
だけど…やっぱり恥ずかしい。
キョウちゃんへの愛が足りないから、とか
好きじゃないから、とかは関係ないの。
むしろ逆。
好きだから。キョウちゃんのコトが大好きだから、それができない。
キョウちゃんのコトが好きだから
自分の恥ずかしいところを晒せない。
大好きだから恥ずかしい。
大好きだから怖いの。
触れられることすら、幻滅されたらどうしようって怖いのに、マジマジあそこを見られるなんて…想像しただけで泣きそうになる。
私はキョウちゃんしか知らない。
良くも悪くもこうなった男の人はキョウちゃんしかいないから、他の人と比べようもないけれど…キョウちゃんは違うんだもん……。
中学の時からモテてて
女性経験豊富なキョウちゃん。
いろんな女の人を知ってる、キョウちゃん。
そのたくさんのオンナの人と自分を比べられることが怖いんだ…。
ガッカリされたら、どうしよう
幻滅されたら、どうしよう
嫌われたら、どうしよう――……
そんなことを思っていたら、悲しくなってきて。いたたまれなくなってきて、瞳の奥からどばっと涙があふれ出す。
それを見て…
キョウちゃんは疲れたようにため息を吐く。
「なぁ。」
「……。」
「なんで泣くわけ?」
ワケが分からないとでも言うように、キョウちゃんはイラつきながら私に尋ねる。


