「キョウちゃんは…キョウちゃんは私をレイプしたんだよ?!いやがる私を無理やり力でねじ伏せて、無理矢理私の体を奪った!!」


「……。」


「信じてたのに。
ずっと大好きな幼なじみだと思ってたのに……!!」




叫ぶように
心のうちを掻きむしるように訴えると





「俺は……美織のこと“幼なじみ”だなんて思ったことねぇよ。」






キョウちゃんは何も映さない
何も感じていない瞳を見せて、そう呟く。






「……ひどい……!!」


彼の心ない一言に、いいようのないショックを受けて


「じゃあ、なんで私に優しくしたりしたのよ!なんで私に笑いかけたりしたの?!そんなことされたら……誤解しちゃうじゃない!!キョウちゃんも私のことを大切に思ってくれてるんだって誤解しちゃうじゃない!!」



そう詰め寄ると



「……。
だから嫌いなんだよ……!!」



そう呟いて
キョウちゃんはカッと火がついたように激しい怒りをたたえた目をしながら


「その鈍感さが腹が立つ!!
大切なことに気づこうとしない、その鈍感さにいつも俺はイラつかされる!!」


彼は私をなじり始める。