雨が見ていた~Painful love~



その瞬間
目の裏に生まれたのはチカチカ光る、大量のお星さま。




「い、イダーーーーーイっ!!」




この甘い雰囲気にはそぐわない色気のない声を上げながら、両手で頭を押さえていると



「オマエはアホか!!
俺たちは今からもっと凄いコトしようとしてんだぞ!?」




そう言って
キョウちゃんは私の腰に腕を回して、真上にヨイショと抱き上げる。



キョウちゃんの頭よりも
少し上に持ち上げられてバランスが悪くなって



怖くて彼の肩に手を回すと




「言っただろ?
途中でなんてやめられねーよ?って。
覚悟しとけって。
なのに舌ぐらいでガタガタ言われたら…先行きが不安すぎるわ!!」




そう言って
キョウちゃんは私を見上げながらクスクス笑う。





そこには
いつもの怖いキョウちゃんはどこにもいない。



口調は悪いけれど……
目の前にいるのは優しい笑顔で私を見つめている“らしくない”天使なキョウちゃん。





――う、わ……


キョウちゃんもこんな顔できるんだ…





そう思うとたまらなくなって
顔を真っ赤にさせながら彼の視線をフイっと反らすと



「SEX…しようぜ。美織。」


「…え???」


「俺は今すぐオマエが欲しい。」



キョウちゃんはそう言って、ゆっくりとプールサイドに向かって歩き出す。