「バカだ、オマエは大馬鹿だ…!!」
「ん…っ、ふぅ……っ」
「人が必死の思いで諦めようとしてやったのに!!
解放してやろうって思ったのに!!
なんで…なんでお前は俺なんか選んじまうんだよ!!」
何度も何度も角度を変えて
もうこのまま食べられちゃうんじゃないかと思えるほどの、激しいキスの嵐。
彼が私にキスするたびに
彼が角度を変えるたび
プールの水が大きく波打ち、ピチャンピチャンと音を奏でる。
ハァ、ハァと荒ぶる二人の吐息が
この広い室内にこだまする。
触れるだけじゃなく
唇をついばむように、何度も何度もキスをするキョウちゃん。
「美織……っ…。」
さっき私の体をまさぐっていた時よりも
余裕のない表情を見せる彼に、私のおなかの奥がキュウンと疼いて、堪らなく熱くなる私の体。
「美織…、美織……っ…。」
初めて見た、彼の表情
余裕なんて全くなくて
私の唇に夢中でキスするキョウちゃん。
そんなカレがかわいくて
「キョウ…ちゃん。」
「…え…??」
「そんなに焦んなくても、私、逃げたりしないよ??」
彼の頬に手を寄せながら、クスクス笑うと
「バカ…。」
「…え??」
「嬉しいんだよ……。」
キョウちゃんは顔を真っ赤にして
口元を右手で隠したまんま、恥ずかしそうにそうつぶやく。


