私は水中で彼の手を握ったまんま
まっすぐに彼を見つめると
月明かりの輝くプールの中で、意を決してこう告げる。
「キョウちゃん、大好き。
幼なじみなんかじゃなく、ちゃんと男の人として大好き。
だから…勝手にサヨナラなんて許さない。」
「美織……」
「お願い、キョウちゃん。
私をもう1人にしないで……。」
誰よりもいとしい
誰よりも大切な幼なじみに
初めて愛の言葉を囁いたその瞬間。
キョウちゃんは何故か突然、泣きそうな顔をして
「バカだ……。
やっぱりお前は大バカだ……!!」
辛そうにそんな言葉を吐き出すと
「そんなコト言われたら…
もうお前のコト、もう二度と手離せなくなっちまうだろーが!!!」
キョウちゃんは私を力強く抱き寄せる。
跳ねる水
弾け飛ぶ水しぶき
抱きしめられた瞬間、辺りに伝う水の音。
今にも泣きだしてしまいそうな彼の腰に手を回して
「…いいよ…??」
「…はぁっ!??」
「私のコトずっとずっと束縛し続けていいよ???
キョウちゃんなら…、キョウちゃんになら許してあげる……。」
小さく小さく
彼の胸の中でそう呟いた瞬間。
「…く……そ…っ!!!」
キョウちゃんは強引に私の体を離して
「このバカオンナ…っ!!!」
忌々しそうに私の目の前で小さくつぶやく。
彼は私を抱きしめると
タガが外れた獣のように
彼は私の唇に何度も何度も
熱くて乱暴なキスをした。


