雨が見ていた~Painful love~


その行動に
激しく戸惑うキョウちゃんに
腹を決めた私。






「お、お、お、お、お、お、おまえ!!
突然なにしやがんだーーーーーーーっ!!!」







耳まで真っ赤にしたまんま
キョウちゃんは自分の唇を片手で押さえて、この建物中に響き渡るほどの大声で“うぎゃー!!”と叫ぶ。




俺じゃオマエを救ってやれない?

不幸の元凶??



そんなこと…
今更キョウちゃんに言われなくてもわかってるよ!!




仲のいい幼なじみだった時も
再会してからの気まずい関係だった時も
キョウちゃんのことを“天使”だなんて思ったことは、哀しいかな一度もないっ!!




いつも意地悪
いつも俺様
いつも態度がXL

わけのわからない持論を振りかざして、私を苦しめる、恐怖の悪魔、それが私の中のキョウちゃんなんですからね!?




「…きだ…っていってるでしょ…。」


「は、はぁっ!!」




私を片手で支えながら
タコさんウィンナーみたいに真っ赤な顔のキョウちゃんが、目を真ん丸にしたまま私を見つめる。





「アンタが好きだっつってんでしょーが!!
キョウちゃんの…わからずやーーーーーっ!!!!」



そう言って
私は彼にもう一度、キスをする。


わからずやな彼を奮い立たせるように

真実に目を向けてもらえるように

願いを込めて、彼の柔らかな唇を私は強引に奪うようにキスをする。