そんなカレの背中に思いっきりキュッと爪を立てると
「イダッ!!」
屈強な筋肉弱虫オトコは、小さな悲鳴を上げ始める。
「お、オマエなぁ!!」
忌々しそうに
いつものイライラ顔で私を睨みつける、キョウちゃんに
「…カ…。」
「…は??」
「ば……か…っ!!!」
私はやっとのことでその二文字を伝える。
上手く動かない体に
上手く出てこない言葉
そのすべてにイライラしながら、私はもう一度、彼の背中に爪を引っ立てる。
「い、いたっ!!」
一瞬にして表情を歪ませる、キョウちゃん。
そんなカレの背中から腕を外すと、私は言うことを聞かない体にムチを打ってゆっくり彼の頬に両腕を上げていく。
その瞬間
震える足が体重を支えきれずに、足元がグラリとふらつく。
「このバカ…!!!」
心底ムカついた顔をしたキョウちゃんがふらついた私の体を支えた、その時
「……!!??」
私は彼の両頬に手を当てて
チュッと触れるだけのキスを
彼の唇にお見舞いした。


