雨が見ていた~Painful love~



温かい水と共にニットの中に侵入する、彼の熱い手。



抱きしめながら、背中を這う彼の指が熱くなる。耳の近くで漏れる吐息が次第に熱を持ちはじめる。




「だ、ダメだよ、キョウちゃん……っ!!」




制止の声も
制止の手も振り切って




「アホか。煽ったのはそっちだっつったろ?
今、この状況で止めるなんて絶対にムリだっつーの。」





キョウちゃんは次第に
獲物を狙う黒豹のような目に変わる。



「言ったろ?
俺の“好き”をカラダで教えてやる、って。」


「……っ!!」


「覚悟しとけよ?美織。
俺はもう、途中でなんて止めてやれねー……。」



耳元で彼が囁く度に。
漏れる吐息が耳にかかる度に
なんだか変なくすぐったさがカラダの奥を支配して、自分の意識とは別なところで、勝手に体がビクンと跳ねる。



彼の熱い手のひらが上がってくるたび、いいようのないゾクゾク感が身体中を支配して、体中から力が抜ける。



「だ、ダメだよ。
やめて、キョウちゃん……っ!!」


「あのなー。
ダメだ、ダメだ、言ってるワリには、カラダはそうじゃねぇみたいだけど??」



理性よりも正直な私のカラダの変化を楽しむように、彼は私の首筋をペロンと舐める。



「ん…ぁ…っ!!」



思わず漏れた嬌声に、キョウちゃんは満足そうに微笑むと




「相変わらずエロいカラダしてんのな、美織。」


「え……??」


「イヤだイヤだ言ってるクセにカラダは敏感で感じやすい。
エロいよ、オマエ。エロすぎだろう。
その顔見るだけで……イッちまう。」




そんな官能的な一言を耳元で囁いて、私の耳たぶをカプンと噛むと、彼は更に私の背中に手を這わせる。