雨が見ていた~Painful love~



ゆっくりと
水の中を一歩一歩噛みしめるように歩く、キョウちゃん。


彼が私の正面にたどり着いて
私の両肩に手を置いたとき


「キョウちゃんの言う好きの意味がよくわかんないから一緒のスキかどうかはわからないけど…、好きは好きだよ?キョウちゃん。」



彼の目を見上げながら、今の私にできる精一杯の告白をすると



「やっぱオマエ、むかつく……。」



こめかみをピクピクひきつらせながら、心底ムカついた表情をしてキョウちゃんはポツリと呟く。



そして忌々しそうに私の頭をペシンと叩くと



「じゃー、身を持って教えてやるよ。
俺の言う“好き”ってヤツを。」




危険な瞳を光らせながら
キョウちゃんは私の体を強引に引き寄せて



「覚悟しとけよ?
煽ったのはそっちなんだかんな?!」


「う…??へ…??
う、うひゃあっ!!」



私の体をギュッと優しく抱き締める。





厚い胸板
逞しい、腕
そして、濡れた髪から落ちる雫。


子どもの頃とはまるで違う
大きくて逞しいキョウちゃんの体。





月の光りに照らされて輝く
キョウちゃんのセクシーな体にドキドキしながら、私は彼をゆっくり上目使いで見上げる。



「あのなぁ、わかってねぇだろ。」

「え、ええ??」


「美織のその目が、その表情が。
いつも俺の理性を狂わせるんだよ……。」



彼は忌々しそうに呟くと
私のニットの中にゆっくりと手を入れ始めた。



「ちょ、ちょっとキョウちゃんっ!!
突然何するのよ!!」



突然やってきた彼の手をどうにかしようと、必死に闘っていると





「教えてやるよ、美織。
俺はいつだってお前を抱きたいと思ってんだよ。」


「え、えぇ?!」


「いつもいつも欲情してる。
その白い肌に触りたい。きれいな髪を指に絡めたい。お前をめちゃくちゃにしたい。ぐちゃぐちゃに抱き合いたい。
俺はお前に会うたびに、いつもいつもそう思ってた。」


キョウちゃんはカラダをかがめて
私の耳元でそう囁く。



「…ちょっ…!!」


制止している私の手を振り切って
さらに奥へ奥へと手を進める、キョウちゃん。



「ちょ、待って…!!
ダメ…!!待って!!キョウちゃんっ!!!!」