雨が見ていた~Painful love~



「好きだもん!!
好きだから…キョウちゃんのコトが好きだからここにいるんだよ!!」


そう言って
私は彼を抱きしめたまんま、そうっとキョウちゃんの顔を見上げる。



見上げたキョウちゃんの顔は水に濡れて
髪から滴る雫が堪らなくセクシーで


窓の外にある
雲間から光る月が、彼の水の雫をさらに明るく照らしていく。






淡い月の光に照らされて
さらに美しさを増す、彼のカラダ。



ドキドキするほどきれいな彼の体を強く抱きしめながら



私はやっぱり彼が好きだったんだ、と実感する。







キョウちゃんに対して
初めて感じた“好き”の感情。



幼なじみとして
友達として感じた“好き”なら、今までだって数えきれないほど感じてた。




柔らかくて
優しくて
思っただけで心の奥がホッコリする、友達としての“好き”


一緒にいるだけで安心感があって、優しくなれる、その感情。






だけど……
今感じている“好き”は全く別の感情だ。



ドキドキして
胸の奥がギュウギュウと苦しくなって


キョウちゃんの顔を見ているだけで
何故だか堪らないほど泣きたくなって



抱きしめられている腕から伝わる彼の体温が、私のココロとカラダを熱くさせる。