雨が見ていた~Painful love~



水着を着ているとはいえ
上半身は半裸状態のキョウちゃん。



髪から垂れる水の雫
そして端正なカラダに流れる、水の線



――ヤ、ヤバイ……



水も滴るイイオトコってホントなんだ…。




見慣れたハズのキョウちゃんなのに
水を浴びたキョウちゃんの体は驚くほどに綺麗で。



薄暗い光に反射して見えるその体が、あまりにも綺麗で。




あろうことか、幼なじみのハズのキョウちゃんにドキドキしてしまって、


「も、もう!
勝手なことしないでよね。
明日会見だっていうのに……。」



視線を反らしながら
自分のドキドキを隠すように、ついついいつものように悪態をついてしまうと


「ふーーーーん。
担当者って立場も大変だな。」


「…え??」


「こーんなバカな選手でもちゃんと管理しなきゃダメなんだもんなぁ??オマエのお役目大事主義には感心するわ。」


そう言って
何故かキョウちゃんはイライラしながら私を睨む。






――な、なんで怒ってるの!!?





キョウちゃんがイラついている意味が分からなくて、視線をゆっくりと彼に向けると


「心配しなくてもボクはあと2時間ぐらい泳いだら帰るんで。桐谷サンは心配しないでおうちに直ちに帰ってくだサイ。」


何故かフンッと息巻いて、キョウちゃんはクルリと踵を返すとキャップもゴーグルもつけないまんま、反対方向へと泳いで行った。