そんなことを思いながら車を走らせていると、アッという間に帝体大の最寄駅付近に着いて。
私は大学近くのコインパーキングに車を停ると、大学の校門目指してテクテク歩いていく。
昼間は学生でごった返しているこの辺りも、この時間になると人っ子一人いなくって、静かで寂しい、怖いぐらいの静寂に包まれている。
時計を見ると11時
――そりゃそうだよねえ…
この時間にこの付近をうろついてる人なんて、変質者か私ぐらいのもんだよねぇ……。
そんなことを思いながら校門へ歩いていくと、校門は鉄の扉がバッチリと閉まっていて、簡単に入ることができない。
校門の近くにあった守衛室まで歩いて行って、守衛室の中にいた少しおじいちゃんに大学の中に入りたい旨を伝えると
「このノートに氏名と住所を書いていただいてもいいですか??…で…、ココを出てくるときに私にまた声をかけてください。」
そう言って、おじいちゃんの守衛さんは私に古ぼけたノートを取り出した。
差し出されたノートにササッと記入をして、
「すみません。じゃぁ、お邪魔します。」
と感謝の気持ちを伝えると、私はキョウちゃんを探して帝体大の学内を歩き出す。
きっと…
キョウちゃんがいるのは帝体大の温水プール。
――うぅ…。
辺りは真っ暗
薄暗い外灯がほんのりと光るのみで、見渡す限りの真っ暗闇。
この自由な環境の暗闇は、下手なお化け屋敷よりも数倍怖い。


