――あ~あ。どうしてなんだろう。
赤信号で止まって
星のように見える、遠くの住宅街の明かりを見ながら私は彼に思いを馳せる。
ねぇ、キョウちゃん。
どうしてキョウちゃんは私の心をこんなに揺さぶるの??
どうして私に意地悪ばっかりするくせに、最後の最後で優しくしたりするの??
どうしてあんなに大切にしていた水泳を捨ててまで、私を守ってくれようとするの??
知りたい、
知りたい。
教えて欲しい。
いま、何を考え
何を思い
何を願っているのか、教えて欲しい。
ねぇ、キョウちゃん。
私ね??
初めてあなたのコトを知りたいと思ってるんだよ。
キミのことが知りたい。
知っていると思っていたけど、
本当は何も知らなかったキョウちゃんの素顔。
今まで知らなかった
見ようとしなかった
ずっと背けていた真実に
今は触れたいと思っている。
今度こそ本当の彼を知りたい。
あの仮面の奥に隠れた、キョウちゃんの本当の素顔に触れてみたい――……


