雨が見ていた~Painful love~



半分諦めて
半分はホッとしながら、車に揺られて自宅に着くと……


「……え……。
スニーカーが…ない!!?」


あるべきはずのキョウちゃんのスニーカーはいまだ行方不明で、真っ青になりながら


「ママ!!
キョウちゃんはどこっ!!?」


リビングに飛び込んでママを尋問すると


「えぇ??
きょーちゃんはまだ帰ってきてないわよ~~??お出かけ中~~。」



我が家一のマイペースオンナはニッコリほほ笑みながら、こんな恐ろしい一言を口にする。




ま、まだ帰ってきてないですって~~!!?




焦りながら後ろに控えているパパをクルリと振り返ると


「……SGか帝体大だな。」


ハァとため息を吐きながら、パパは答える。





「…え??」


言ってる意味が分からなくて首をかしげると


「365日水の中にいるようなヤツがこの1週間は陸の上にずーーっといるんだぞ??そろそろ水が恋しくなる時期なんじゃないのか??」


そう言って
パパはズカズカとリビングの中に入るとドッカリとソファーに腰を落とす。




――え、えぇ!!?

探しに行かないの…??




パパの取ったワケのわからない行動に目を真ん丸にしながら驚いてると


「も~、俺はイヤダ!!
これ以上アイツに振り回されたくない!!俺は行かない!!
絶対に行かないぞ!!!!」


イケメン還暦おじいちゃんは、突然こんなダダをこね始める。