雨が見ていた~Painful love~



私が座り込んだのを確認すると


「……眠い……。」


キョウちゃんはベッドにゴロンと横になって、何故か私に背を向ける。



――え?!なんでよ!



その態度にイラっときながらも、さっきのノーパン事件を思い出すと気まずい、私。




うん……
ここは我慢だ。
グッと我慢よ、美織。



私はキョウちゃんより二つもお姉さんなんだから、ここはグッと我慢なのよ!




そう自分に言い聞かせて、フゥと深呼吸すると



「で……??
話って何だよ。」



背中越しに、キョウちゃんは私に問いかける。




そんなキョウちゃんの背中に、ハァ~とため息を吐くと



「あの……あのね?
今日拓真くんに“土曜日家に来ないか”って誘われたの……。」



私は意を決して、そう告げた。