ヒックヒック言いながら
しどろもどろの言葉で理子ちゃんに言い返すと
「じゃぁ、私からも質問。
誰より近くにいて欲しい。
誰にも渡したくない、美織は響弥くんのコトをそう思っているのよね??」
「ふ、ふぇっ!!?」
「ねぇ、よく考えてみてよ、美織。
ただの幼なじみにそんな感情、感じると思う??」
ハァと深くため息を吐いた後
綾音は私の左肩にポンと手を置く。
キョウちゃんは私にとって、大切な幼なじみ
いつも、どこに行くのも一緒で
何をするのも一緒だった大の仲良し。
友達よりも、家族よりも、兄弟よりも
誰よりも近い存在で
あんなコトが起きる前までは
自分の分身の様に誰よりも近くに感じていた、キョウちゃん。
俺様だけど最後の最後は優しい、キョウちゃん
ブーブー言いながらも最後は絶対に私を助けてくれる、キョウちゃん
プールの中では誰より真剣で誰よりもカッコいい、キョウちゃん
そんな彼は私の自慢で、誰より心を許せる存在だった。
お互いがおじいちゃんになってもおばあちゃんになっても
お父さんになってもお母さんになっても
ずっと私たちは変わらずに、隣でずっと笑っていられると思っていた。


