その言葉を口に出した瞬間
綾音と理子ちゃんは時が止まったようにハッとした顔をして、私を凝視する。
でも、どこまでも鈍感な私はそんな視線に気づきさえせずに
「ら、らって!!
ぎょ、ぎょうちゃんは、大事な幼なじみなんらもん~~っ!!」
アホな私は涙と鼻水をジュルジュル言わせながら、そう叫ぶ。
その言葉を聞いてガクッと肩の力の抜けた二人。
ズッコケたまんまハァ~~~~っ!と深くため息を吐くと
「そこまでわかってて、なんでアンタは“幼なじみ”に着地すんのよ…。」
「ほんと…鈍感…。」
理子ちゃんと綾音は二人して頭を抱える。
「ひぃっく!!ふうううっ!!」
思わず漏れ出る嗚咽を抑えることができずに、バカ丸出しで泣きじゃくっていると
「ねぇ、美織。」
「なっ…なにっ!!?」
「アンタ…響弥が大事なんでしょ??
傍にいてほしいんでしょ??
誰よりも自分の近くにいて欲しい…のよねぇ??」
私の右肩にポンと手を置いて
呆れたように理子ちゃんが問いかける。
「そ、そうらよっ!!
らって…キョウちゃんは大事な幼なじみらもんっ!!」


