「ら、らって、ばやね~~~!!
(だ、だって、あやね~~~!!)」
もはや言葉にもならない私の言葉。
瞳からは涙がドバドバ
鼻からはサラサラの鼻水が滝のように流れ出て、何が涙で鼻水なんだか、もはやワケが分からない状態の私の顔面。
そんな私の顔を見て、ペシンと思いっきり頭を叩くと
「まったく…意味わかってんの!?
こっちはアンタのせいで別れたんですからねっ!?」
「ぼ、ぼめん~~!!
ぼめんよ、ばやね~~~~っ!
(ご、ごめん~!ゴメンよ、あやね~!!)」
「あーーのーーねーーっ!!
ごめんで済んだら警察はいらないのっ!
大泣きするぐらいなら、私に彼を返してよっ!」
少しイライラした表情で綾音は私を睨む。
『私に彼を返して』
その言葉
重くて苦しいその言葉
いつもの私なら、その言葉の重みに怯んでしまって、黙りこくって、悩みまくって、身動きできなくなっていたと思う。
だけど大泣きして、涙と鼻水をドバドバ流して、トランス状態に入ったその日の私は強かった。
「そ、それはブリ~~~っ!!」
「はぁ??ブリ??」
「ち、ちらうっ!!
ぶ、む、ぶ、む
む、む、無理~~~っ!!」
ブリとムリ
言葉が一つ違うだけで全く意味をなさなくなる二つの文字を大声で叫びながら
「え??……美織……??」
若干引き気味の綾音と
完全にドン引き状態の理子ちゃんを目の前に
「ギョウちゃんは……ばたしの大切な人だから!!ち、近くにいなきゃらめなのっ!!」
ーーえっ??!!
私は自分でも予想だにしなかった、真実の気持ちを思わず吐露してしまった。


