雨が見ていた~Painful love~



うう……
一度ならず、二度までも……!!



心の涙を拭き取りながら、ヨロヨロと浴室に向かうと、待ち構えていたのは洗濯機の中のホカホカの下着達。




ポカポカのそれらを身につけて、その上からしっかりとパジャマを羽織って


「さ、先ほどは申し訳ありませんでした……。」


ゆっくりとキョウちゃんの部屋を覗くと


「おう。今度はノーパンノーブラとか物騒な格好してねぇだろうな。」


キョウちゃんはベッドにごろんと横になりながら、忌々しそうな目で私を睨む。





「……うん。
ちゃんとパンツ履いてきた。」


そう返すと、キョウちゃんは手に持っていた本をバサリと落として、ギョッとした顔をしたけれど



「ほんとオマエは…………、まぁいいや。中に入れよ」




そう言って
彼は私を部屋の中に招き入れてくれたんだ。