な、なんで理子ちゃんに知った風に言われなきゃいけないの!!?
私と綾音のことなんだからほっといてよ!!
イラッと来た私が
「ちょっと理子ちゃん!!
知った風に入り込んでこないでよ!!」
彼女の手を取り制止の声をかけると
「うっさい!!!
鈍感部外者は黙ってな!!!」
理子ちゃんは鬼の形相で私を叱咤する。
――う、うう!!
その勢いに押されてグッと押し黙っていると
「自分のためにも言いなさい。
ドロドロした気持ちはねー。吐き出さないと、心の中でどんどんどんどん腐っていって、最終的には自分の心まで蝕むわよ?」
理子ちゃんは綾音の肩に手を置いたまま、そっとそっと話しかける。
「言わなきゃ、アナタが潰れるわ。
悪いのはこの子なんだからあなたが責任感じることないの。」
「で、でも……。」
「アンタが美織のコト大事に思ってるなら全部ここで吐き出しなさい。お腹に何かを抱え込みながら親友やるなんて私には耐えきれないし、大体そんなのウソでしょ。嘘くさい親友ごっこ演じられる方が私はイヤよ。」
「………。」
「美織のこと親友だと思ってるんでしょ?これからも付き合っていきたいと思ってるんでしょ??
じゃぁ伝えるべきよ。
なんで響弥と別れることになったのか。
自分の醜いところ、イヤなところ、浅ましいところ、全部さらけ出せての親友でしょうが。我慢しちゃダメ。そうやって隠すことほどカッコ悪いと私は思うわよ??」
なんだか男前な理子ちゃん
カワイイ外見に最高にかっこいいオスの内面。
そんな理子ちゃんと綾音の攻防を
ただ茫然と見つめていると
綾音は突然
言葉も前振りも何もなく、
ポロポロと涙を流して泣き始めてしまった。
「大丈夫。
大丈夫だから言いなさい。
アンタはちっとも悪くない。」
目の前で泣き出した綾音。
初めて見た綾音の涙。
そんな綾音の背中をさする
男前な理子ちゃん。
呆然としながら目の前に巻き起こる事件を見守っていると
「美織。私…私がね??
響弥くんと別れたのは……響弥くんに好きな人がいるって知ってしまったからなんだ…。」
小さな声で綾音がつぶやく。
――キョウちゃんに好きな人…??
その言葉に私の胸がズキンと痛む。
苦しそうな顔をして言葉を紡ぐ綾音の背中をさすりながら
「もっとハッキリ言ったほうがいいわよ?このクソオンナ、予想以上のバカなんだから。」
そう言って理子ちゃんは私を睨む。


