「何にも知らないくせに、知ったふうなこと言わないでよ!!」
私の苦しみなんて何にも知らないくせに!!
私がどんなメに合わされたかなんて、何にも知らないくせに!!
本当に心の底から理子ちゃんが憎くなって
場所も考えずに、大きな声で叫ぶと
「知らないのはアンタでしょうが。」
「…どういう意味!!?」
「あんた…なんで綾音サンが響弥と別れることになったのか理由は知ってるの??」
悪魔で冷静に理子ちゃんは私に問いかける。
そして、ゆっくり綾音のほうを振り返ると
「理由、言ってないんでしょ??」
「……あ、うん…。」
「言ったほうがいいですよ。
このバカ、言われなきゃわかんないから。」
な、なにー!!?
理子ちゃんはとってもムカツク一言を口にする。
ど、どういう意味よ!!
しかも“バカ”って!!
兄妹揃ってバカ呼ばわりしないでよーーっ!!
心の中で叫びながら理子ちゃんをギロリと睨んでいると
「……。」
綾音は何も言わずに、テーブルの下で両手をグッと強く握りしめている。
――ほら…ね??
綾音は私に言いたいことなんてないんだよ。
理由は後からゆっくり聞くもん!!
綾音との友情を信じてウンウンと心の中で強く強く、頷く私。
そんな私を見てハァァ~と深くため息を吐くと
「ほら…ね??
この子はそういうヤツなのよ。察するっていうことができない“鈍感な生き物”なワケ。そんな奴にガマンなんてしてたら…あなたが苦しくなるだけですよ??」
理子ちゃんは綾音の肩をポンッと叩く。


