雨が見ていた~Painful love~



理子ちゃんは綾音の隣にドッカリと座ると


「あ、ねぇ、この人誰??」


空気も読まずにこんな恐ろしい一言を口にする。




――も、もう!!微妙な空気なんだからやめてよ!!




心の中でそう叫びながら


「あ…、私の親友の…川原綾音サン…。」


そう綾音を紹介すると


「綾音……??
あーーーっ!!アンタ響弥の元カノだよね!!
いや~ん、初めまして!私、響弥の姉の藤堂理子です!ウワサだけは響弥から聞いてました~。」


理子ちゃんはルンルンで嬉しそうにほほ笑んで、綾音の右手を掴み、ますます空気を混乱させる。





もうヤダーっ!!
この人止めてよ!!!





周りの空気なんてお構いなしの肉食女に、若干の殺意を抱きながらジトーっと睨んでいると



「何よ、その目。」



ブスッとした顔をして理子ちゃんは私を睨み始める。




「いや…。もっと空気を読んで欲しいというか、慎みをもって欲しいといいますか……。」




ささやかに睨みながらそう伝えると



「なーに言ってんのよ。
あたしは事実を口にしてるだけよ。あたしに空気を読めっていうならアンタもでしょう??」


「…えぇ!?」


「ハッキリ言いますけどね。
綾音サンはあたしの存在なんかより、アンタの存在自体によっぽどムカついてると思うわよ??」




理子ちゃんは突然
こんなワケのわからない一言を口にする。