雨が見ていた~Painful love~




――元…カレ??

その一言に私の思考回路が凍りつく。





どういうこと??
キョウちゃんと綾音は別れたの…??



え…??だって…
そんなコト一言も聞いてないよ??



なんで??
なんで別れちゃったの??



あんなに仲よさそうだったのに…




冷静にメニューをめくりながら、思案する綾音に、完全に思考回路がストップしている私。




「ご注文はお決まりですか??」


にこやかに注文を取る店員さんを相手に


「あ、私は抹茶パルフェとほうじ茶のセットで。」


すぐに注文をする綾音に


「あ……っと。
抹茶とわらびもちのセット…で……。」


しどろもどろの私。




「わかりました。
では只今お作りいたしますので、今しばらくお待ちください。」




店員さんがそう言って去っていった後も、私はテーブルの一点を見つめて、ただ茫然としていた。





なんで…
なんで別れちゃったんだろう…



それを聞いていいのかさえためらわれる。





いつもなら
いつもの彼氏なら遠慮なく聞けたと思う。“なんで別れたの??”って。



だけど、聞けない。


どうしてだかはわからないけれど、聞いちゃいけない気がする。





――でも…なんで??


なんで聞けないんだろう。
どうしてためらってしまうんだろう。





そんなことを思いながらボーッとしていると



「…別れたのは…ね?はアンタがウチに遊びに来た日よ。」



テーブルに肘をついて
視線を反らしながら、綾音はこう言う。