その悪夢は
お風呂から上がって、数分後に起こってしまった。
「う、うぎゃ!
どうしよう!!下着がない……!!」
ビチョビチョの制服に
ビチョビチョの靴下
当然のことながら、全身ずぶぬれの沼地オンナになっていた私の下着も当然ビチョビチョ。
ブラもショーツも気づけば凄いことになっていて、どう考えてみても今着られる状態じゃない。
「や、やばい……
このままだと私、ノーパン・ノーブラで中目黒まで帰らなきゃいけない!!」
サァァァァァァァ……
思わず顔面から血の気が引く。
どうしよう、どうしよう!!
悩んだ挙句目に入ってきたのは
私の救世主・洗濯機!!
私はそのドラム式の洗濯機に勢いよく下着類を入れて。ピピッと乾燥ボタンを押すと、現れた表示は30分
乾燥が終わるまで30分か……
まぁ、これくらいならなんとかやり過ごせるかなぁ。
そう思った私は
近くにあったドライヤーに手をかけて
ゆっくりと髪を乾かす。
ドライヤーの音にまぎれて聞こえなかったけれど、まだ外では雨が降り続いているみたいだった。


