雨が見ていた~Painful love~



白い大理石で覆われたキョウちゃんのおうちのバスルーム


――フフッ


小さいときは2人でよくお風呂入ったなぁ。



チビちゃんの時からいつも一緒で
兄弟みたいで
でもやっぱり男の子な、キョウちゃん。



幼なじみって言葉で1くぐりにしてしまうとその通りなのかもしれないけど



弟でもない

でも微妙にオトコじゃない



そんなキョウちゃんは私にとって、とても特別な存在に間違いはない。




シャワーから流れ出る熱いお湯


温かいお湯は冷えたカラダをどんどん熱くさせて、ココロの奥までホッコリ温かくしてくれる。




「うひゃ~、生き返る~!」




お風呂ってやっぱりいいな。
入るとさっぱりするし、汚れを落とすっていう行為は、どんな時でも気持ちいいもの。




カレのお姉ちゃんが使っているであろうバラの香りのシャンプーを手にとって、ゆっくりと頭を洗う。


「いい匂い。
いいな、このシャンプー。」


のほほんと鼻歌を歌いながら、私はお風呂を堪能していた。



数分後に訪れる
最悪な悪夢には
まーーーったく気づかずに!!