キョウちゃんに言われるまま
水を吸って重い鎧のようになってしまったブレザーをバケツの中に入れて、ジュクジュクの靴下もゆっくり入れる。
スカートははいたまま雑巾を絞るように裾をギュッと絞って。キョウちゃんがくれたバスタオルで軽くカラダを拭いた後、髪の毛をグルッとまとめる。
「ふひゃー。極楽~~。」
うん。
やっぱりタオルでちゃんと拭くと落ち着くなぁ。
ノホホンとしながら、そう呟くと
「とりあえず中に入れよ。
沼地オンナを玄関に放置したって知れたら母ちゃんに殺されそうだかんな。」
キョウちゃんはゆっくりと玄関の扉を開く。
「…とか言って。
ただエロビの存在を知られたくないだけだったりしてー??」
イタズラっぽくそう微笑むと
「うっさい、ほっとけ!!」
キョウちゃんは真っ赤な顔したまんま、私の頭をコツンと小突いた。


