雨が見ていた~Painful love~



プールを横切ってまっすぐ歩いていくと、選手用のロッカールームに続く小さな扉が現れる。



その扉をガラリと開けると…
目の前には薄暗い廊下が現れる。




少し肌寒い、水に濡れた廊下は


「つ、つめたーいっ!!」


ストッキング一丁の私の足先には少し冷たい。





――うぅ…私、冷え性なのに…!!





声にならない不満を心の中に感じながら、キョウちゃんの姿を探してキョロキョロしていると





ドゴーン!!!

ガチャン!!

バコーーン!!!





――え!?え!?ええーっ!?




一番奥の部屋から恐ろしい物音が聞こえてくる。






ドガッ!

ガチャン!!

ドゴン、ドゴン、ドゴン!!

グワッシャーン!!




誰かが何かを激しく殴り、何かを激しく破壊している、恐ろしい金属音



その音はとどまることを知らず、どんどん激しさを増しながら、このフロアー中に絶えず響き続けている。




も、もしかしてメカゴジラ!!?
メカゴジラとモスラとフリーザと大魔王が一揃いに揃っちゃたの!!?




とでも思えるほどの激しい破壊音。
私はその音を聞いて心の底から湧きあがるガッカリを隠せない。





――間違いない…アレはキョウちゃんだ…。

モスラでもメカゴジラでも大魔王でもフリーザでもなく、あの奥の部屋でキョウちゃんが大暴れしてるんだ…。




「子どもか、あの人は…。」



思い通りに行かないからってモノに当たるって…、精神年齢が低すぎでしょうよ…!!



私は頭を抱えながら、破壊音のする部屋へと一歩ずつ進んでいく。