そんなキラの態度にイラついて
「どういうことだよ。」
睨みつけながら尋ねると
「う~ん、それは言えないなぁ~。」
キラはフフンと笑いながら、響弥の言葉を受け流す。
そしてニッコリと笑うとこんな悪魔な一言を口にしたのだ。
「響弥がおねーさんをレイプしたってことを認めてくれるなら、情報の出所を教えてあげる。」
その言葉に全身が凍りつく。
いや…戸惑っていた、というほうが正しいかもしれない。
実は響弥自身は自分の黒い過去を知られてもいいと思っていた。
後悔してないとはいえ法律的にも倫理的にも許されないことをしたのは自分なのだから、誰かに後ろ指刺されようと、陰口を叩かれようとも罵られようとも、全部受け止めてやる!と10年間ずっと思い続けてきたのだ。
だから、いつか美織があの事件を口にした日に訪れであろう地獄はずっと覚悟し続けてきた。
――拓真…かな……。
直感的に響弥はそう思った。
自分の知らないところで連絡を取り合って、デートの約束までしていた美織と拓真。
今の美織があの事件を口にする相手…と考えたら、行き着く答えは拓真しか考えられない。


