雨が見ていた~Painful love~




隆起した筋肉に
引き締まった腹筋


体操選手みたいにムキムキではない
バランスの取れた筋肉という鎧を身にまとった、キョウちゃんの綺麗なカラダ



水滴でキラキラと光る体に
髪からポタリと落ちる、流れる水滴



人はその体をみて“セクシーだ”と言うんだろう。




幼なじみだけど
大嫌いな人で
私の苦しみの元凶だけれど




全てが理想的なカレの体を凝視できずに、ふと視線をそらすと




「オイ、クソ美。」



彼は相変わらず不機嫌な顔をして、私を呼ぶ。






――うぅ…。





怖いけれど避けられない
カレの強い視線に抗えずに、ゆっくりと視線を戻すと



「俺様の実力、思い知ったか。」


「…へっ??」


「オマエの担当してる藤堂響弥っていうオトコはな?超一流のアスリートなんだよっ!」



そう言って、
キョウちゃんはフフンと大胆不敵にほほ笑んだ後



私のおでこを思いっきりピンッとはじく。




「い、いたぁいっ!!!」




――ちょ、ちょっと!!
そんなに思いっきりやらなくたっていいじゃない!!






怒りを込めた瞳でキッと睨むと



「怒るヒマがあんならちゃんと仕事しろっつーの。このバカ美め。」



キョウちゃんはそう言って
不満そうな眼をして腕組みをする。