雨が見ていた~Painful love~



「男だとか女だとか関係ない!
お互いの性別を尊重できない人が他人を尊重できるはずがない!あなたの言うとおり、私は恋愛経験はそんなにないけれど…それでもあなたが言っていることは違うとわかるわ!!」




キョウちゃんに凌辱された、あの雨の日。まるで征服されるように抱かれた、あの雨の夜。


奴隷のように、キョウちゃんの望む欲望のために傷つけられた、あの雨の夜。


あの日の私は……ちっとも幸せじゃなかった。





キョウちゃんに征服されて、凌辱されて、心の中に生まれたのはSEXに対する恐怖心と激しい男性不信と嫌悪感。



だから…わかる。



奴隷みたいに征服されるSEXに幸せなんてどこにもないこと。


大事に宝物みたいに抱き合えるSEXに何よりも意味があること、私は誰よりもよく知っている。