――うそ…!!
黒いジャージに身を包んだ男性は、まさかの元カレ・日野拓真くんだった。
「信じらんねぇ…。
本当に桐谷さん??」
「うん。久しぶりだね、拓真くん。」
あの頃と変わらない。少しぶっきらぼうだけれど、ちゃんと優しさが見える、拓真くんの表情に私はホッと一息をつく。
あの頃よりも体が大きくなって、綺麗に筋肉のついた、美しい背中
でもあの頃と変わらない、優しい雰囲気
あんなコトがなければ、私は彼ともっと幸せな時間を過ごせたかもしれないのに……。
そんなことを思いながら、懐かしい気持ちで彼を見つめていると
「…かわんねぇな、アンタ。」
「…え??」
「相変わらず…カワイイ。」
拓真くんはボソッとそんな恥ずかしい一言を口にする。


