龍おじさんはワイルドでとってもかっこいい、ちょい悪オヤジ。なぜか私を痛いくらいに溺愛してくれる、面白いオジサンなんだ。
「美織たーん♪今、慎いるか?」
「あ…社長は今、外出してます。」
アッサリとそう答えると
「そっかー……。
じゃぁ、オマエでいいや。ちょっと今からSGに来てくれよ。」
「え、えぇ!?」
龍おじさんはキョウちゃんもビックリな無理難題を言い始める。
「ム、無理だよ!私も仕事あるし……」
焦りながらそう返すと
「え?そーなの?
実は俺んトコの選手を何人かSKプロダクションに頼もうと思って慎と話を進めてたんだけど……じゃぁその話は白紙ってことでいいんだな??」
「え、えぇ!?」
龍おじさんはこんな意地悪なことを言い始める。
SGの選手をうちの事務所で!?
それはありがたいお話だけど、今すぐ行かなきゃいけない案件なワケ!?
混乱しながら
「ううー、でも……」
と頭を悩ませていると
「響弥の話もしたいんだけど??」
龍おじさんは、意地悪な声でそう囁く。
――え!?キョウちゃん!?
突然出てきた“響弥”の一言に驚いてドキッとしていると
「響弥にはうちで働いて貰いたいと思ってる。もちろん最初はコーチじゃなく、選手として練習だけをしてくれてて構わない。だけどいつかアイツが引退したら…、アイツにうちのスクールを支えて貰いたいと、俺は心底思ってるんだ。」
真剣な声で、龍おじさんはつぶやいた。


