雨が見ていた~Painful love~



「はあ……」


まぁ…ね。
私はたまたまパパの会社に入社したけれど、他の大多数の人たちは普通の企業に属して、むかつく上司や嫌味な取引先に下げたくもない頭を下げているワケで。




そんな人たちから比べれば、私のこの悩みなんて屁でもなければ、くだらないことの一部にしか過ぎないんだろうけど……




それでもやっぱり
イヤなものはイヤだ。





オトナになるって難しい


イヤな人にも愛想ふりまいて、何もなかったようなふりして、普通の顔なんて私にはできそうにない。







キョウちゃんを見ると怒りで体が沸騰する。恐怖で体が震える。


あの雨の日をプレイバックして、頭がおかしくなりそうになる。








それでも……
仕事だからと割り切って、キョウちゃんと付き合わなきゃいけないんだろうか。




だとしたら、神様は残酷だ。




キョウちゃんのことを考えただけで。あの雨の日に見せたあの嬉しそうなあの表情を思い出しただけで、吐き気がして、胸が苦しくなって、泣きそうになるっていうのに……。



それでも、神様は私にキョウちゃんと繋がれというんだろうか。





これ以上頑張れないのに、どうして“頑張れ”と神様は言うんだろう……。