「そんなこと言われても、私はキョウちゃんのこと何とも思ってない。むしろ関わり合いになりたくないって思ってるんだよ?!昔は…いい幼なじみだと思っていたけど。」
私は少し言葉にするのをためらいながら、仁くんにそう話しかける。
ワガママだけど。自己中だけど。かわいくて優しい、大好きな幼なじみのキョウちゃんは、あの雨の日から私の天敵にすり替わった。
忘れたいのに忘れられない
逃れたいのに逃れられない
私をいまだに苛(サイナ)ませる
無限地獄みたいな苦しみ。
会うたびに繰り広げられる
キョウちゃんの言葉の暴力。
こんなに苦汁を飲まされている相手に、どうして好意なんて持てると思う??
そんな女の子がいたら私はこう言うに違いない。
『あなた頭おかしいんじゃないの?!』
キョウちゃんの今の気持ちはわからない。
だけど…私はキョウちゃんを許せない。だから今更なことを言われても正直戸惑うし、ハッキリ言って迷惑だ。
「私は優しい人が好きなの。
自分も他人もいつくしんで大切に守ってくれる人が好き。正直言って…今のキョウちゃんとは程遠い理想像だよ?彼を恋愛対象になんて…絶対に思えない。」


