「あ、ねぇ奈津」 「ん?」 栞は雑貨屋の前で足を止めた。 「入学記念に、2人でお揃いのなんか買わない?」 「いいねっ、行こ行こ!」 あたし達は、カバンに色違いのクマをつけた。 「じゃあまた明日ね」 「うん。ばいばーい!」 あたしは軽い足取りで家路に向かった。