*キスの味*〜とろけるようなキミとの恋〜




「あたし、勇介の幼なじみの飯塚奈津です!よろしくね?」

「広島美結です。よろしくお願いします」



ふわふわな長い髪に、背はちっちゃいけど細くて華奢な体。

お人形さんみたいな笑顔。


「かわいいっ!…美結ちゃんって呼んでいい?」

「う、うん。私も、奈津ちゃんって呼んでいい?」

「もちろんっ…!」


こんなかわいい子の彼氏が勇介なんて、認めたくない。



「…おい。俺忘れてんなよ」


忘れてた!


「美結、忘れ物取りに行こう。」

「うん。ごめんね」


うわっ!
手繋いでる!

イチャイチャしやがって……


「今日はどっかでデート?」

「あ……勇介くんの家に行ってて」


ぽ、と頬を赤く染める。


「そっか!あたしも行き先同じだから、一緒に行こ?」

「はい…!」



あたしと美結ちゃんは、たくさんのことをしゃべった。(勇介を除いて)