*キスの味*〜とろけるようなキミとの恋〜




「ウソッ!?まじ?勇介みたいなのと付き合う人いるんだー」


挑発するように言うと


「…うっせ。帰るぞ」


照れてる!

勇介が照れてる〜!


「ねーねー、名前なんて言うの?」

「言わねえ」

「教えてよっ」

「言わねえ!」

「ケチー!」



あたしの予想だと、多分同じ学校だな。

同じクラスか、同じ部活。


勇介に彼女が出来るなんて、初耳だもん!


「ねえってば!」

「うるせぇな〜」

「あの〜……」


ん?

1人違う声がする。


振り返ると、そこにはすっごくかわいい女の子が立っていた。


「美結!」

「あ…勇介くん、ごめんね。私、忘れ物しちゃって」


勇介くん!?

忘れ物!?


こ、この人こそまさに!


「あぁ…」

「あのっ!勇介の彼女さんですかっ?」


勇介と女の子の会話を遮って聞く。


「えと…はい。勇介くんのか、彼女…です」


顔を真っ赤にして言う彼女さん。


かわいいっ!!