*キスの味*〜とろけるようなキミとの恋〜




「奈津ー?並ばないの?」


「……先、並んでて」



あたしは和田谷の後を追って走り出した。


今、和田谷を1人にしておけないと思った。

いつもはみんなの中心にいるのに、今日は違う。


何かあったに違いない。



あたしは和田谷の後を追って、屋上に着いた。


「和田谷っ…!」


「……飯塚、何だよ?」



うんざりしたようにあたしを見下ろす和田谷。


あたしはゴクッと唾を飲み込む。


「和田谷…なんかあった?あたしでよかったら、話き…」



“聞くよ”と言いたかった。

でも、和田谷が口を開いたから、あたしの言葉は遮られた。