*キスの味*〜とろけるようなキミとの恋〜




その日以来、あたしは和田谷を気にかけるようになった。


昼休み、久しぶりに栞と食堂に向かった。


「あ…ねぇ奈津、あれって和田谷くん?」


栞が指差した方を見ると、和田谷が1人で食券の所に並んでいた。


……和田谷、なんで1人なんだろ。

なんかあったの?



あたしは思いきって和田谷に話しかけた。




「和田谷、1人?」

「飯塚…まぁな」

「ふ〜ん…一緒に食べるっ?」


冗談で言ってみた。



「いや…いいわ」


いつもの和田谷なら、笑いながら断るのに、冗談言うなって、バカにするのに。



「和田谷…」

「悪ぃ、俺行くわ」



和田谷は食券を買わずにその場を去った。