そんなある日、いつものように練習をした後、あたしはバトンを体育倉庫に運んでいた。 あれ…? 誰かきた…… 「ねぇ、本当にいいの?」 「いいよ。」 「じゃあ…はい」 暫くして、リップ音が体育倉庫に響く。 うわぁ…き、キスしてるっ!! 「もう、奏汰ってば!」 ……奏汰? ひょこっと顔を覗かせると、そこには和田谷と原田さんがいた。 え…、でも原田さんには彼氏がいた気が…… 「じゃ、またしようねっ」 タタタッと誰かが駆けていく。 原田さんかな? 和田谷、いつもこんなことばっかりしてるの…?