「……あたしの名前、あった。」 「ウソ、何組?」 「2組…」 「私の名前は?」 「……ない」 結果、 あたしは2組。 栞は1組になった。 「離れちゃうけど、隣だからいつでも会いにいくね」 「あたしも…」 涙目になって、手を何度も振りながらお互いの教室に入った。 ざわざわしている教室。 友達、できるかな―… よし、頑張ろうっ!