*キスの味*〜とろけるようなキミとの恋〜




「和田谷も……?」


「あぁ。」



そして今日から放課後リレー練習をすることになった。




「奏汰〜タイム計って?」


「了解っ」



原田さんと和田谷が仲良さそうに話している。

……呼び捨てだ。


「なっつ?俺たちも練習しよ?」

「なっつ…って、あたし?」

「そう。」


宮野くんは、どこか少し抜けている。

ニコニコとあたしの新たなあだ名をつける。



「なっつはさ、足に自信がないなら中盤辺りに走りなよ。」


「なんで中盤?」


「なんとなく」


ニコニコ笑ってる宮野くん。

……この人苦手!



これからしばらくこんな日々が続くなんて、あたしには耐えられない。