「相手は、二個上の先輩」
あたしの思ってるのが通じたのか、アッコは1つ1つ説明してくれた。
「3年の竹嶋先輩っていうんだけど、先週くらいにバイト先で知り合って…」
「うんうん」
「気になってたんだけど、昨日、好きだって自覚した。」
「何で?」
「…先輩に彼女が出来たの。」
「えっ…」
するとアッコは、あたしに携帯の画面を見せてきた。
『受信BOX
アッコ…俺さ、彼女できた!
めっちゃかわいいだろ♪』
彼女とのプリクラらしい画像も添付されていた。
「……うち、バカだよ。何で今さら自分の気持ちに気づかなかったんだろう」
「アッコ…」
「先輩の彼女、かわいいんだもん…勝ち目なんてないよぉ〜……どうしよぉ…」
アッコの目からポロポロと涙が流れてくる。
「うぇ……ひっ…く…」
いつもは強気で、弱い所なんか絶対見せないアッコが泣いてる。
あたしはアッコの背中を何度も何度もさすった。

