「奈津電車きたっ!」


グイッと腕を引っ張られて車内に入る。


……意外に力もある栞。



「はぁ、はぁ、間に合ったー」


2人でホッとして、顔を見合わせて笑った。



「…奈津の笑顔みてると落ち着く」


「そお?」


「うん。落ち着くし、元気も出るし、奈津のチャームポイントだね」



し、栞に言われると照れる。


あたしはてへ、と笑って頭を掻いた。


「照れてる〜」



…栞、ってなんでそんなにあたしのこと分かるの!?


すごいよ……


そしてあたし達は同じクラスになれることを願って学校へ向かった。