「飯塚はさ、好きな人とキスすることに意味がある、とか思ってる?」


「……思ってるよ」


「そっか…。」



沈黙が絶えない。



「俺はそうとは思わない。……飯塚とは気が合わないかもな。」



スタスタと去っていく足音。


ただ1人残されたあたし。



「……和田谷、最低だよぉ―――」



なぜだか涙が止まらなかった……