「奈津〜!起きなさい!」


「んー…」


お母さんの怒鳴り声で目を開ける。

まだ眠いけど仕方なく起きるあたし。


「姉ちゃん、髪ぼさぼさ」


朝のあたしをしっている弟の亜木(あき)


「うるさいなぁ〜…」


ポケーッと時計を見つめて眠気が覚めた。



「うそっ!!もう7時半じゃん!あと15分で支度しないと遅刻する〜!」


慌てて髪を融かし、制服に着替えてお弁当を詰める。


「もう…奈津、おにぎり。電車で食べなさい」


「ありがとう!行ってきますっ」




最近のあたしは、こうやって学校へ向かう。



「遅刻遅刻〜!」



なんとか間に合った電車の中でおにぎりをたべる。