「で、なんでないてんの?」
「………彼氏にフラれて」
一瞬収まった涙が再びじわりと溢れた
「泣くなっての。俺が泣かしたみたいになんじゃん」
ぺしっとあたしの頭を叩くその人
とても初対面と思えないほど馴れ馴れしいものだった
でもその時のあたしには下手に慰められるよりもその方が大分楽だった
「ねぇ……名前は?」
「んー、秘密」
秘密と言っているものの、どちらかと言うと言うのが面倒だという態度だった
「じゃあなんて呼べばいいの?」
「なんでもいい」
一番困る返事が帰ってきたあたしは相手の制服をみた
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